施行事例
若草に建つ寿司割烹店
南アルプス市東部にこの建物は建っています。
一見事務所建築の様であるこの建物、用途は寿司割烹料理のお店です。
寿司割烹店といえば日本古来の建築様式である数寄屋造りの建物が考えられますが、建主からはお寿司店らしからぬ建物で清涼感のある建物を依頼されました。
敷地は、南北に長く、南側と東側が道路に接する角地であり、西側にある空き地をかいして主要道路が走っている敷地でした。
西側には南アルプスの稜線が美しい印象を受け、これらを手がかりとして計画を進めてゆくことにしました。
まず西側の空地には絶対に建物が建設されないという条件より内部からの視線をやはり南アルプスの山々に向けようと南西方向をメインに考え、内部の席数、座敷数の望求もあったので南西方向を囲むようにL型の平面構成としました。
開口部及び外壁面の南側・西側のL型全面をガラス面材で仕上げ魅力的な内と外のつながりを求め、又、そのガラス面より建物内部に自然光が差し込み、その降り注ぐ光は時間によって位置を変え、形を変え室内に時の移ろいを季節の変化を表徴してくれます。
ガラス面にはもう1つ工夫をほどこし、乳白色のフィルムを採用、プライバシーを確保する目的と、乳白色のフィルムを通して入る淡い陽差しが心地よく落ち着きのある色味を作り上げる事をねらいにしました。
南アルプスの山々とこの街に寄り添うような気持ちをこの建物がそのままゆだねられるような存在になれればと思います。
日が暮れると風景は一変し闇の中の行燈の様に内部空間が浮かび上がることでしょう。







